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初めての日本、どこに住む?外国人ITワーカーのための住まい探しガイド

日本の賃貸物件の種類、初期費用、そして外国人ITワーカーにおすすめのエリアまで、日本での住まい探しを完全サポートします。

August 8, 202511 min read
初めての日本、どこに住む?外国人ITワーカーのための住まい探しガイド

日本でのITの仕事が決まり、これから来日する方、あるいは新しいビザで海外から移住する方にとって、最初の大きな課題は「どこに住むか」です。

このガイドでは、以下の点について分かりやすく解説します。

  • 🇯🇵 日本独特の賃貸システムと文化
  • 🏠 様々な賃貸物件の種類(マンスリー、UR、JKK、シェアハウスなど)
  • 💸 契約時にかかる初期費用の目安
  • 📍 東京で自分に合ったエリアを見つける方法

📌 このガイドはこんな人におすすめ

  • 日本への移住を控え、住まい探しの選択肢の多さに戸惑っている方
  • 「UR賃貸」や「礼金」といった言葉は聞いたことがあるけれど、意味を正確に理解していない方
  • 自分のライフスタイルや予算に合った東京のエリアがどこか分からない方

🇯🇵 日本の賃貸システム:知っておくべき独特の文化

特徴日本の賃貸で一般的なこと
礼金大家さんへの謝礼金。返金されないのが通常で、相場は家賃1ヶ月分。最近は「礼金ゼロ」の物件も増えています。
保証人日本では連帯保証人が必要ですが、保証会社を利用するのが一般的。UR賃貸やシェアハウスでは不要な場合も多いです。
仲介手数料不動産会社に支払う手数料。通常、家賃1ヶ月分+消費税がかかります。
更新料多くの賃貸契約は2年更新。契約を更新する際に、家賃1ヶ月分程度の更新料が必要になるのが一般的です。
鍵交換費用入居時に新しい鍵に交換するための費用(1〜2万円程度)が請求されることが多いです。
内見(内覧)前の入居者がまだ住んでいる間は、部屋の中を見学できないのが一般的です。
契約期間ほとんどの賃貸契約は2年間。契約期間の途中で解約すると違約金が発生することがあります。
冷暖房壁掛け式のエアコンが1台設置されているのが一般的です。
断熱性の低い単層ガラスの窓が多い傾向にあります。
家具ほとんどの物件は家具なし。冷蔵庫、洗濯機、照明器具なども自分で用意する必要があります。
照明天井の照明器具は、自分で購入・設置が必要な場合があります。
ゴミ出し自治体ごとに厳しいルールがあります。ゴミを分別し、決められた曜日に出す必要があります。
ライフライン電気、水道、ガス、インターネットは、入居者自身で契約手続きを行う必要があります。

🏠 賃貸物件の種類を比較

カテゴリー一般賃貸UR賃貸JKK住宅シェアハウスマンスリーマンション
契約期間2年1年以上1年以上1ヶ月〜1ヶ月〜
初期費用非常に高いやや高いやや高い非常に低い低い
家具なしなしなしありあり
インターネット別契約別契約別契約込みの場合が多い込みの場合が多い
更新料ありなしなしなしなし
外国人フレンドリー
保証人必要不要不要不要不要
入居までの期間1〜2週間2〜4週間数週間〜即日〜数日即日〜数日
家賃水準様々市場価格やや安め安い高い
手続きの複雑さ複雑やや複雑複雑簡単簡単
短期滞在

🏠 なぜUR賃貸は外国人におすすめ?

  • UR都市機構(国の関連団体)が運営しており、透明性が高く安心
  • 礼金、仲介手数料、更新料、鍵交換費用が不要
  • 保証人が不要
  • 契約期間内の解約でも違約金なし(14日前の通知でOK)

注意点: 日本に到着してすぐにUR賃貸を契約するのは難しい場合があります。専門のエージェントを利用するのがおすすめです。

UR賃貸の主な申込資格条件
年齢申込者本人が成人であること
在留資格適法に日本に中長期間滞在できる在留資格を持っていること
本人確認在留カードとパスポートの提示が必要
収入規定の月収額(または貯蓄額)を満たしていること(内定通知書も可)
初期費用敷金(家賃2ヶ月分)+日割りの家賃・共益費

📝 初期費用のシミュレーション(家賃8万円の物件の場合)

項目費用(円)備考
初月家賃80,000円
敷金80,000円家賃1ヶ月分(退去時に修繕費を差し引いて返還)
礼金80,000円家賃1ヶ月分(返金されない)
仲介手数料88,000円家賃1ヶ月分+消費税10%
保証会社利用料40,000円家賃の50%が目安
鍵交換費用16,500円
火災保険料20,000円2年分
清掃費33,000円退去時の清掃費用を前払いする場合あり
事務手数料5,500円書類作成などの手数料
合計443,000円約44万円

💡 初期費用を抑えるコツ

  • 「礼金なし」や「敷金・礼金0」の物件を探す
  • 不動産会社の「仲介手数料無料」キャンペーンを利用する
  • 「フリーレント」付き物件(最初の1ヶ月の家賃が無料)を選ぶ
  • 交渉してみる(特に閑散期)
  • 初期費用が安いUR賃貸やシェアハウスを検討する

📍 東京で自分に合ったエリアを見つけるには

  • Google Mapsで職場までの通勤時間をシミュレーションする
  • リモートワークか、オフィス出社か、働き方の優先順位を考える
  • まずは「予算」と「間取り」で絞り込み、その後に「エリア」を検討する
  • YouTubeや海外出身者のコミュニティで、街の雰囲気について情報収集する

🎯 初めて日本に住む人におすすめのエリア

💎 プレミアムな都心エリア

エリアおすすめの理由家賃相場(1LDK〜2LDK)
港区 / 千代田区 / 中央区都心3区。アクセス抜群で洗練された暮らし16万〜30万円以上
日本橋 / 品川 / 勝どき交通の便が良く、比較的手頃な物件も12万〜22万円
中目黒 / 都立大学 / 目黒おしゃれで落ち着いた雰囲気とアクセスの良さ12万〜20万円

🧘‍♀️ 暮らしやすい郊外エリア

エリアおすすめの理由家賃相場(1LDK〜2LDK)
世田谷区 / 杉並区緑が多く、閑静な住宅街でのんびりした雰囲気10万〜16万円
中野 / 高円寺クリエイティブで若者文化が根付く街8万〜13万円

💸 コストパフォーマンス重視の選択肢

エリアおすすめの理由家賃相場(1R〜1LDK)
江戸川区(西葛西、葛西)家賃が手頃で、外国人コミュニティも大きい6万〜9万円
葛飾区(亀有、金町)家賃が安く、JR常磐線で都心へのアクセスも可能5万〜8万円
川崎 / 大田区(蒲田)都心へのアクセスが良く、家賃も抑えめ6万〜10万円
千葉 / 埼玉 / 横浜リモートワーカーに最適な選択肢5.5万〜9万円

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