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日本での非課税投資:初心者のための「新NISA」完全ガイド

2024年に刷新された日本の少額投資非課税制度、NISA(ニーサ)について知っておくべき全てを解説します。

August 20, 20256 min read
日本での非課税投資:初心者のための「新NISA」完全ガイド

日本で働きながら資産形成を考えているなら、「NISA(ニーサ)」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。NISAは、投資経験者にとっても初心者にとっても、資産を効率的に増やすための強力なツールです。特に2024年から制度が大幅に刷新され、さらに使いやすくなりました。ここでは、新しいNISAの仕組みについて知っておくべきことを分かりやすく解説します。

NISAとは?

NISA(少額投資非課税制度)は、個人投資家のための税制優遇制度です。

一言で言うと、NISA口座内での投資によって得られた利益(キャピタルゲイン、配当金、分配金)に、税金がかからなくなる制度です。

新NISAの主な特徴(2024年〜)

2024年1月から、NISAはより柔軟でメリットの大きい制度に生まれ変わりました。

特徴詳細
非課税対象投資で得た利益(値上がり益、配当金、分配金)
年間投資上限額年間最大360万円
生涯非課税保有限度額最大1,800万円
非課税保有期間無期限(旧制度では5年または20年)
投資枠の再利用NISA口座内の資産を売却すれば、その分の非課税枠が翌年以降に復活
利用資格日本在住の18歳以上なら誰でも(国籍や在留資格は問わない)

2種類の投資枠

新NISAには、目的別に2つの投資枠があり、併用することが可能です。

投資枠の種類特徴主な対象商品
つみたて投資枠コツコツ積立投資向け(年間上限120万円)金融庁が定めた基準を満たす、長期・積立・分散投資に適した投資信託など
成長投資枠株式などへの柔軟な投資向け(年間上限240万円)上場株式、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)、投資信託など

この2つの枠を合計すると、年間で最大360万円まで非課税で投資できます。

どれくらい税金がお得になる?

通常、日本で投資の利益(キャピタルゲインや配当金)を得ると、20.315%の税金がかかります。

具体例

  • 通常の証券口座で100万円の利益が出た場合 → 約20万3,000円の税金を支払う
  • NISA口座で100万円の利益が出た場合 → 税金は0円。利益の100万円をそのまま受け取れる

この差は非常に大きく、長期的に資産が成長するほど、その恩恵はさらに拡大します。

NISA口座の始め方

  1. 証券会社や銀行でNISA口座の開設を申し込みます。(例:SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)
  2. 申し込みには、マイナンバーカード(または通知カード)と本人確認書類が必要です。
  3. NISA口座は、全ての金融機関を通じて一人一口座しか持てません。

まとめ

日本で投資を始めるなら、NISAを活用しない手はありません。その税制上のメリットは、資産形成において非常に大きなアドバンテージとなります。

ただし、NISAはあくまで非課税制度であり、投資元本が保証されるわけではありません。市場の状況によっては、投資した資産の価値が下落するリスクがあることも忘れないでください。

ETF、投資信託、あるいは個別株など、何に投資するにしても、NISAはあなたの資産形成を力強くサポートしてくれるでしょう。

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